10系後期セルシオ純正コンライトリレー移植

 10系の前期車両にお乗りの方なら気付いているかも知れませんが、ヘッドライトをAUTO(オート)にした状態で、ちょっと明るいトンネルに入ると、ヘッドライトが点滅するんです。 つまり、オートライトの感度が敏感すぎて(照度の差があったときの反応が早すぎて)トンネル内の照明に反応してライトが消えてしまうんです。その証拠に、トンネルを出ると同時にヘッドライトが消灯してしまいます。高速でライトをオートにしていると思しき車と併走してトンネルから出てみましたが、私の車はトンネルの出口ですぐに消えるのに対し、相手の車は2、3秒後に消灯していました。

 トンネルの出口ですぐに消えてしまうのはまあ良しとして、トンネル内でヘッドライトが点滅を繰り返すと、 前を走る車に対してパッシングをしているようになってしまうし、何よりヘッドライトのバルブ(バーナー)に余計な負担をかけてしまうので、なんとかならないかといろいろ考えました。

 ということで、せっかくのオートライトの機能を今までほとんど使っていませんでした。

 とりあえず修理書を調べてみると、コンライトリレーには感度調整ボリュームがついていて、点灯/消灯の感度を変えられるようになっているようです。

 

 

 

※出典『トヨタセルシオ修理書』

 10系後期の新型車解説書によると、『一瞬暗くなる』の条件のときにテールランプが点灯するという動作が新しく追加された機能だと説明されています。

 では、前期の場合はどうなっているのか?前期の新型車解説書を調べてみましたが、該当する記載はありませんでした。ちなみに自分の経験からすると、前期車両の場合、『一瞬暗くなる』の条件では、ヘッドランプも一瞬 点灯していた(まさにパッシングのような状態)ような気がします。

 

※出典『トヨタセルシオ新型車解説書』

 後期になって新しい機能が追加されたと知れば、やはり悪い虫が騒ぎ出し、後期部品を使いたくなってしまいます。で、入手してしまったのがこの写真に写っているコンライトリレーです(写真左)

 外観の違いは感度調整ボリュームがカプラー側に付いている(後期)か反対側に付いている(前期)だけです。中身もバラして確認したかったところですが、取り付けを急いでいたために写真を撮り忘れてしまいました。

 上にも書いたとおり、後期のリレーにも感度を調整するボリュームが付いているので、とりあえず、『早く点灯し、遅く消灯する』側に目一杯回しておきました。

 

※出典『トヨタセルシオ修理書』

 「コンライトリレーを交換するだけ」と言葉で書いてしまうととても簡単なように見えますが、実際の作業はかなり面倒くさいものでした。 運転席側のアンダーカバーとロワーパッドを外し、さらにエアコンのダクトを外した奥の方にチルト・テレスコピックコンピュータがあり、そこにコバンザメのようにくっついているのがコンライトリレーなんです。非常に苦しい体勢での作業を強いられました。 交換はカプラーオンでしたが、チルト・テレスコピックコンピュータに取り付けるためのステーの取付位置が異なっていました。ところが、後期のコンライトリレーにも前期と同じ位置にステーを取り付けることができる構造になっていました。

 とりあえずトンネルを走行して試してみたところ、点灯のタイミングは今までとあまり変わった感じはしませんでした。一番気になるトンネルの出口での消灯のタイミングですが、トンネルを出て、少ししてから(2、3秒ぐらいでしょうか)消えるという、まさに求めていた動作になっていました。このあと嬉しくて、1往復余分にトンネルを通ったのは言うまでもありません。

 今後の(超?)高速での運転がとても楽になりそうです。

 今回の移植でオートライトの動作が自分の望んでいたとおりに変更することができました。あとで気が付いたんですが、前期のコンライトリレーのままでも感度調整ボリュームを操作することでトンネル内でのライトの点滅は防ぐことができたかも知れません(私はあえて後期の新機能を取り入れたくて後期のリレーを移植しました)

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